こんにちは。近頃またBluetoothオーディオへの情熱が再燃して、高音質のワイヤレスヘッドフォンを探す日々です。
今気になっているのはソニーのMDR-1000X
まずこれ。どうですかこの高級感あふれるデザイン。
さらに、これから普及が期待されるLDAC(無線でもハイレゾに近い音質で聴ける)にも対応しているし、肝心の音質に関する口コミもおおむね好評のようです。
しかし2017年8月の時点で値段およそ38000円ほど。さすがにポンと出せる金額ではないので悩んでいました。
そんなタイミングで家電量販店の試聴コーナーにMDR-1000Xがあったので、これはもう試すしかない!
というわけで色々試聴してみました。
結論を先に言うと、想像以上の名機だったので、今かなり気持ちが購入に傾いています。これはやばい(財布の紐が)。
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【目次】
ノイズキャンセルの効果はどう?
第一印象、音質よりもまずノイズキャンセリング機能の高さに驚きました。
良い意味で予想を裏切られました。まさかここまでとは。
視聴したのは店内の放送や客の声でザワザワと騒がしい店内でしたが、ヘッドホンを装着して音楽を再生した瞬間からスゥーっと周囲の雑音が消えていくという不思議体験をしました。
あ。これはヤバイ。さっきからヤバイしか言ってませんが、それくらい高性能(ヤバイ)です。
MDR-EX31BNと比較してみてどう?
ノイズキャンセル機能を比較するために、普段から愛用しているブルートゥースイヤフォンのMDR-EX31BNに切り替えてみました。小型ながらこちらもノイズキャンセリング搭載です。
同じソニー製ということで、そこまで差はつかないだろうと予想していたのですが、1000Xのノイズキャンセル能力が圧倒的に上回っていました。
今まで気づきませんでしたがMDR-EX31BNは周囲の雑音を減らした結果として音楽が聴けるというイメージ、対して1000Xはいきなり静かな室内で音楽を聞いてる感じです。
はっきりと違いが分かるほど差があります。
そりゃあ同じ用途なのに値段4~5倍ですから、能力が同じだと困るんですが、これがハイエンドの実力…!
音質はどう?
これも先に結論を言ってしまいますが、凄く良いです…!!
ハイレゾ音源(LDAC)で確認
試聴コーナーということでハイレゾ音源+LDAC対応の再生プレーヤーも用意されていました。
というわけでハイレゾで何曲か聞いてみました。
JPOPから洋楽、クラシックまで一通りの曲を聴いてみましたが私の耳では十分すぎるほど高音質でした。
音が一つ一つクッキリしているというか、楽器の音もそれぞれ聞き分けられるイメージです。もちろんボーカルもクリアに聴けます。
家で集中して音楽を聴いたとしても十分に満足できそう。
手持ちのiPhoneでも確認(非ハイレゾ)
「そりゃあハイレゾは高音質に決まってるだろう」というわけで、音源を手持ちのiPhoneに切り替えて試聴してみました。
(手持ちのスマホを使って試聴しても良いと書いてあったので)
iPhone自体がLDACに対応していませんし、そもそもiPhoneにはハイレゾ音質を入れていないので、AAC 320kbps程度の音源です。
あれ…? これも良いんじゃね?
思いのほか良い音質で聴けました。
ハイレゾに較べて音の解像感というか1音ずつのクッキリした感じは減りますが、外で聴くならそれほど音質差は気にならないかも。
操作性も面白い
ここからソニーの本領発揮です。
なぜこんなマニアックな操作性にするのかよく分かりませんが、今回もその尖った感性は健在でした。
ヘッドフォンの耳あて部分をなぞると早送りや巻き戻しが出来ます。
なんでそこ…?
一瞬ネタかと思わせておいてコレが意外と優秀で、リモコンなしで再生操作が出来るのは便利です。
なんとなくMW600を思い出させる尖り方ですね(褒め言葉)
MDR-1000Xのここがダメ
軽いのはいいけど壊れやすそう
見た目は高級感あふれているのですが、実際に触ってみると頑丈さが足りないというか、軽さと引き換えにしたチープさがあります。
正直、手荒に扱うとヘッドフォンの継ぎ目が折れそうでした。
これは残念。軽量化を追求した結果かもしれませんが、音質もデザインも文句なしのハイエンドモデルなので、耐久性についてももう少し頑張って欲しかった。
ノイズキャンセリング能力が最高だと分かったので外でもガンガン使いたくなりますが、そうなるとこの耐久性のなさが弱点になってしまいそうです。
【結論】やっぱり買うしかないのか?
MDR-1000Xを試聴して、「Bluetoothヘッドフォンもついにここまで来たのか!」という謎の感動がありました。
もちろん、絶対的な高音質を追求するなら有線ヘッドフォンにはかないません。
そもそも音楽データをワイヤレスで飛ばす時点で、有線より音質が劣るのは仕方ないことです。
(しかも有線の世界には100万円を超えるような猛者たちが立ち塞がるので…)
ただ、ケーブルの取り回しを気にすることなく、家の中でも外出先でも手軽に音楽が聴けるというコンセプトであれば、強力なノイズキャンセリングも搭載したMDR-1000Xの方が極まっているのではないかと思います。
音質の上限に制限が付くかわりに、手軽にどこでも音楽が聴けることに全力です。(音質も決して悪くない)
高級な有線ヘッドフォンが専用環境や機材を用意して音質を極めたF1だとすると、1000Xは多くの制限の中で限界ギリギリまで調整したチューンナップカーという感じでしょうか。余計分かりにくいですか。
ともあれ、久しぶりに「ソニー、大丈夫? ちょっと休む?」と言いたくなるような名機の予感がします。
まだ購入を迷っていますが、買ってしまいそう…
カラーリングはブラックとグレーベージュがありますが、実物を見るとベージュというより上品なゴールドという感じで良かったです。
ソニー SONY ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン MDR-1000X : ハイレゾ/Bluetooth対応 マイク付き グレーベージュ MDR-1000X C
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■2017/9/7追記 MDR-1000Xの後継機種が発表されました! さらに完成度を増したので即決で購入しました。
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