今回は新型iPadについての記事を書くつもりだったのですが、急遽予定を変更してAndroidの次期OSであるAndroid O(オー)ことAndroid 8.0についてです。
というのも、このニュースを見てしまったから…。
“Android O”開発者向けに公開、さらなる省電力化やLDAC対応などが明らかに - ケータイ Watch
Androidが標準でLDACに対応するんですか!?
ソニーが誇る高音質オーディオコーデックであり、Bluetoothでもハイレゾ相当の音質が楽しめる、あのLDACが!?
「技術的には素晴らしいのに例によってソニー以外は採用しないので歴史の闇に消えていくシリーズ」だと思っていたLDACが!?
【スポンサーリンク】
- LDACとは?
- Androidが標準でLDACに対応することで、これからのBluetooth機器では音質が飛躍的に向上する可能性
- iOS(iPhone)はどうするのだろう?
- 【まとめ】ワイヤレスの高音質化ではAndroidが一歩リードか? 早くLDAC普及してください
LDACとは?
すみません。嬉しさのあまり、一人で盛り上がってしまいました。
そもそもLDACとは何でしょうか?
ものすごく簡単に言ってしまうと、「ソニーがBluetoothでハイレゾ並の高音質を実現するために開発した新技術(オーディオコーデック)」ということになります。
参考として公式ページを、と思いましたが、公式サイトより分かりやすいのでケータイWatchも。
Sony Japan | LDAC™で高音質ワイヤレスリスニング
第707回:LDACとは - ケータイ Watch Watch
LDACは、Bluetoothのオーディオプロファイル(A2DP)で利用される、新しいコーデックです。ハイレゾ音源をはじめとした高音質、高ビットレートな音源を再生できるようにします。これまでのBluetooth機器での音楽再生に比べて非常に高音質での再生を可能にします。
【ケータイWatchより引用】
今までも有線であれば高音質なスマホやイヤフォンは数多くありましたが、基本的にBluetoothを利用するワイヤレス環境では「便利だから音質はそこそこで我慢してね」という時代だったのですね。
そこに現れたLDACという光明。
ハイレゾ音源に対応するのはもちろん、通常の音源でも今までの技術より高音質ということで、「ワイヤレス(Bluetooth)で音楽聞けるのは便利だけど音質がイマイチでなぁ…」と思っていたユーザーにとっては朗報でした。
ですが、もしここまでで嫌な予感を感じ取った人がいたらハイ仲間。私もずっとこう思っていました。
「これ、またソニーしか採用しないんじゃね?」
各種レビューでもその音質に高評価が与えられ、それと同時に「ソニー以外での採用が待たれる」ともはやセットのように言われつづけてきたLDACです。
何度でも同じことを繰り返すソニー。もうちょっと他社と協調して開発出来ないのかと(でもそんなところが好き)。
過去に消えていった数多の技術(ふとメモリースティックを思い出した)のように、これもまたソニーの独自規格として消えていくのかな…と思っていたところに今回のニュースです。
そりゃあテンションも上がります。
Androidが標準でLDACに対応することで、これからのBluetooth機器では音質が飛躍的に向上する可能性
さて、では次に、具体的にはどういう未来が考えられるのでしょうか。
もともとSONYのここ最近のXperiaシリーズでは、自社技術ということもありLDACに対応していました。 実力を発揮するためにはそれ相応の高音質音源(ハイレゾ音源)が必要となりますが、ワイヤレスでかなりの高音質を楽しめるとあって一部では人気を博していたように思います。
ただしこういう技術は広く採用され、色んなメーカーから対応機器が発売されて、はじめて盛り上がってくるものです。 ごく一部のメーカーは対応製品を出していましたが、到底普及したとは言えませんでした。
はっきり言ってしまうと「LDACの高音質が欲しければSONYのXperiaを買いましょう」という状況だったのですね(それはそれで企業として正しい姿勢だとは思いますが)。
それが世界のスマートフォンシェアの大半を占めるAndroidで採用されれば…?
Android 8.0以降がインストールされているスマホであれば、基本的にLDACに対応しているとしたら…?
(とはいえ、Androidは最新版にアップデートされる割合が低いので、本格的な普及まではさらに3年くらいかかりそうですが)
今後、LDAC対応機の台数は百万台や1千万台どころではありません。軽々と億を超えていくでしょう。
もちろんイヤフォン、ヘッドフォン、スピーカー側でもLDACに対応する必要がありますが、数億台のスマートフォンがLDACに対応するとなれば各社の製品にLDAC採用が進むスピードも大幅アップすると思われます。
数年後、有線に比べれば劣るとはいえ、十分なほどに高音質なワイヤレス環境が整備され、「Bluetoothの音質がイマイチだった時代があったんだー」とかそういう時代が来るかもしれません。楽しみです。
iOS(iPhone)はどうするのだろう?
そもそもBluetoothでの高音質技術はiPhone7でイヤフォンジャックを廃止したAppleこそが真っ先に対応すべきでした。 別にLDACでなくても構いませんし、それこそソニーに対抗してApple専用のワイヤレス用コーデックくらい準備してくれても良かった。
LDACはソニーが開発したとはいえ、ライセンス化されており、他社であっても利用できるものです。 ソフトウェア上で対応すれば良いものなので、Appleが次期以降のiOS採用する可能性は十分にあります。
「iPhoneで音楽を聞くならワイヤレスで」という方針を打ち出したのだから、ここは一つLDAC対応(もしくはそれに対抗できる新技術を発表)を期待したいところです。
【まとめ】ワイヤレスの高音質化ではAndroidが一歩リードか? 早くLDAC普及してください
というわけで、今回は「Android 8.0のLDAC対応によるBluetoot高音質化の夜明けが来たぞ!」という嬉しさだけでここまで書いてきました。実に嬉しいです。
ソニーのXperiaも好きなのですが、AndroidではGalaxyシリーズが大好きな私としては、Android 8.0世代のGalaxy SやGalaxy NoteからはBluetootイヤフォンを使ってハイレゾ音楽を聞ける時代が来そうで楽しみです。
何はともあれ良いニュースでした。 iPhoneも対応たのむ。
【スポンサーリンク】