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【エレコム】iPad Pro用ペーパーライクフィルム「TB-A17FLAPL」レビュー。Apple Pencilが紙の書き心地にぐっと近づいた!

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iPad ProとApple Pencilさえあればいつでもどこでも絵を描けるなんて良い時代になりましたね。

わたしは10.5インチのiPad Proを使っていますが、それまで使っていたWacomのCintiqは本体が重すぎてすっかり使わなくなりました。

iPadなのでタブレットとしての出来は文句なし。軽くて書き心地もよく、プロも使うイラスト・漫画ソフトであるクリップスタジオにも対応してくれたので、完璧なお絵かきマシンです。

そんなわけで大いに満足しているものの、唯一にして最大の不満はコツンコツンとガラス面に描いてるような感触です。

Apple Pencilの性能は素晴らしく、筆圧検知や傾き検知もあるのでイラスト用途にも十分すぎるほどなんです。

でも、そういうスペック的なところではなく、硬いガラスの上をなぞる違和感にどうしても慣れなかったので、エレコムの「ペーパーライクフィルム」を購入しました。
(注:ガラスの感触に慣れてしまう人もいるので、必ずしも必要という訳ではないですよ)

ペーパーライクフィルムというのは保護フィルムの一種で、その名の通り「紙に書くような感触」になる保護フィルムです。

いま「本当かよ」と思いましたよね? はい私も思いました。

というわけで先に結論を書いておきます。

「紙に書くのと同じ感触」は言い過ぎです。でも確実に、圧倒的に、書きやすくなります。これは別物!

というわけで今回はiPad Pro 10.5インチ用のペーパーライクフィルムレビューです。

フィルムを貼ったらApple Pencilの反応が鈍くなったりしない? → 大丈夫でした

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フィルム購入前にいちばん気になっていたポイント。

薄いとはいえ、フィルムを貼ることでApple Pencilの動きや指によるタッチ操作に悪影響があるのでは? という点ですね。

というわけで実際に使ってみたうえで回答します。

大丈夫! フィルムを貼った上からペンで書いてもまったく問題ありません。違和感なしです。

今まで気になったことは一度もありません。むしろフィルムなしで扱って、ガラスに傷がつくのでは・・と怯えておそるおそるApple Pencilを動かしていた時のほうがよっぽど書きにくかったです。

操作性において、フィルムを貼ることによるデメリットはありません。(画質低下については後ほど書きます)

開封の儀と同梱品の紹介

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同梱品はこんな感じ。ホコリを取るための布とシール、気泡をなくすためのヘラがついています。

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では実際に貼り付けてみましょう。iPad Proのディスプレイに貼り付けて、青い保護シートを剥がします。
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出来ました。
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アンチグレアフィルムなので映り込み(部屋の光景)がぼんやりしていますね。

ペーパーライクフィルムのメリット

描き心地は大幅に向上!

とにかく描きやすいです。

表面の摩擦がこれほど大事だとは思っていませんでしたが、やっぱりツルツルした表面をなぞるのとは雲泥の差です。

書いてみた感触としては、紙のノートというより、薄めのメモ用紙を机の上に置いて、ボールペンで書いている感触が近いと思います。

文字メモやイラストはこれで十分にこなせます。

プロ用液晶タブレットWacom Cintiqとの比較

普段のお絵かきに使っているWacomのCintiq(フィルムなし)と比較してみましょう。

やや古い機種とはいえ、さすがにプロ用の機材であるCintiqには敵わないだろうと思ったら・・

iPad Pro+ペーパーライクフィルムの方が書きやすい・・

イラスト制作に特化したCintiqディスプレイにも摩擦加工はされていますが、それ専用のペーパーライクフィルムを貼ったiPad Proと勝負するのはちょっとズルというか、フェアじゃなかったかも。

でもフィルムを貼ればiPad Proがプロ用お絵かき機材と競える書き心地になったということは事実。

ペーパーライクフィルムのおかげでiPad Proがお絵かきデバイスとして一気に2段階くらい進化しました。すごいよ!

ディスプレイの映り込みがだいぶ軽減される

いわゆるノングレア(非光沢)のフィルムなので、ディスプレイの映り込みが大幅に軽減されます。

フィルムありとなしの状態を比較してみましょう。

iPad ProペーパーライクフィルムありiPad Proペーパーライクフィルムなし
左がフィルムあり、右がフィルムなし

部屋の障子の映り込みぐあいがはっきりと変わりました。

自分の顔の映り込みなんかが気になるたちなので、個人的にこのアンチグレア仕様はとても嬉しいです。

ディスプレイが保護されるので傷がつきにくい

保護フィルムなので当たり前といえば当たり前なのですがディスプレイに傷がつきません。

iPad Proのガラス面はもともとかなりタフで、よほどのことがない限り傷つかないのですが、フィルムのおかげで「細かい傷がつく心配が一切なくなった」という精神的な安心感がより嬉しいです。

デメリット

さて、ここまでは良いところまで挙げてきましたが、当然デメリットも当然あります。

というわけで次は弱点を攻めていきましょう。

Apple Pencilのペン先が摩耗する

そこまで使いこんでいないので今はまだ新品同様なんですけど、書いているときの摩擦の感触からするとペン先がゴリゴリ削られていくのをはっきりと実感します。

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これはペン先の交換は必須ですね

そしてApple Pencilはペン先も高いので、交換コストは馬鹿にならないです。

ディスプレイの画質が落ちる(白っぽくなる)

ペーパーライクフィルムを貼る時、さきほどのペン先の摩耗と、この画質低下が最大のデメリットですね。

ここは色んなサイトでよく確認しておいてください。せっかく書き心地がアップしてもディスプレイ画質が落ちたことでガッカリしては意味がないですから。

逆に、「この程度なら大丈夫だな」と思えるのであれば、ペーパーライクフィルムは文句なしに最高のフィルムです。

ではどのくらいの画質になるのか実際に絵を描くアプリを起動して見てみましょう。

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うんうん、けっこう白っぽくなってる!

写真、動画の鑑賞をメインにしているのであればこの劣化具合をよく考えてから購入してください。

ただ、メーカーによって劣化具合に差があるので、別のフィルムであればもう少しマシ、ということもありえます。(今回はあくまでエレコム製のペーパーライクフィルムがこれくらいでしたという例です)

【まとめ】iPad Proで絵やメモを書くなら間違いなく買い。ただし他の高評価フィルムにも興味が出てきて悩む

一言でいうと、想像以上に書き心地が向上しました。もっと早く買っておけば良かった。

メモ書き、イラスト描きを目的にPad Proを買った人なら、ペーパーライクフィルムを貼るとかなり幸せになれます。

ただしアンチグレアフィルムなのでツルッツルピカピカの画質から落ちたことも確かです。

ここで気になるのは他のメーカーのペーパーライクフィルムはどうなの?という疑問。

今回はたまたま店頭で目についたエレコム製のフィルムを買って試してみたのですが、これほど効果があると、さらに書き心地がアップしそうな別製品も試してみたくなりました。

気になっているのはこちら。

かなり評判が良いので今のフィルムがすり減ったら(?)買い替えてみようと思います。

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