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Google Homeが日本でも年内発売。Amazon VS Googleの音声アシスタント(AI)対決が楽しみ

ついにスマートスピーカー「Google Home」が年内にも日本で発売されるようです。

また、それに合わせて音声アシスタント最有力候補のひとつ「Google Assistant」の日本語対応が発表されました。

「Google Assistant」が日本語化、「Google Home」も日本へ投入 - PC Watch

いやー、テンションが上がりますね!

ついに、ついにです。

音声アシスタント搭載スピーカー(=スマートスピーカー)といえば、アメリカで2014年11月に発売されたAmazon Echoがこのジャンルの市場を生み出しました。

メーカーは違いますが「Google Home」が年内に国内発売されれば、日本は遅れること実に3年で、音声アシスタント時代の幕開けが来たことになります。待ってました!

個人的にこのスマートスピーカー・音声アシスタントというジャンル、またたく間に世界中に広まったスマートフォンに次ぐ可能性を秘めていると思っています。理由は後述しますが、日常生活を便利にするという点において、このジャンルが持つ底力は他の製品をぶっちぎりで圧倒しているからです(スマートフォンを除く)。

というわけで今回は若干テンションが高いまま、日本ではまだあまり知名度のない「スマートスピーカー」という製品と、その中核となる音声アシスタントAIについてです。

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【目次】

スマートスピーカーって? 

そもそもスマートスピーカーとは何でしょうか?

一言でいうと「人間が話しかけた声を聞き取って、返事をしてくれるスピーカー」です。

ざっくりターミネーター風にいうと「Google Home」がシュワちゃんで、「Google Assistant」はスカイネットです(イメージダウン)。

物理的なスピーカー部分が年内に発売される「Google Home」で、そのGoogle Homeがネットワークを通じて情報を送り、様々な分析やサービスを提供するAI本体が「Google Assistant」ということになります。

人間の声を聞き取る耳(マイク)と、機械から返事を返すための口(スピーカー)を備えているのが「Google Home」で、実際に何をするか考える脳にあたるのが「Google Assistant」ですね。

スマートスピーカーで何が出来るの?

音楽を流す

スマートスピーカーの使いみちで一番分かりやすいのが音楽鑑賞です。スピーカーなので音楽を流せます。そりゃそうだ。

スマホにダウンロードしてある音楽をBluetoothやWi-Fiを経由して高音質で再生する」というのが分かりやすいですね。

もちろんクラウド上の音楽も再生できます。

AmazonプライムミュージックやSpotifyなどにも対応していて、「テンションが上がる曲が聞きたい」なんていうざっくりした指示でもちゃんと再生してくれます。これぞスマートスピーカーの本領発揮で、未来感がありますね。

天気予報

次は天気予報、これは音声アシスタントっぽい機能ですね。

例えば朝、部屋に置いてあるスピーカーに向かってこんな風に話しかけます。

自分「今日の天気を教えて」
Google Home「今日は曇りのち雨です。傘を忘れずに」

人間が発した「天気を教えて」という言葉をGooge Homeがマイクで聞き取り、ネットワーク経由で天気の情報を取得、スピーカーからの人口音声で天気予報を読み上げるわけです。

ですがこれも、「スマホ(Siri)と同じことがスピーカーでも出来ますよ」というだけで、これ自体はそれほど大したことはありません。

では次。

買い物

買い物はAmazonが最大の強みを持つ機能です。 あくまでもイメージですが、人間同士でおつかいを頼むような会話で買い物が成立します。

「ミネラルウォーターとシャンプーを買っておいて」
「はい。いくつ買いますか?」
「3個ずつ」
「分かりました。三日後に届く予定です」

※画面で説明や商品画像を見て選びたいときなんかは不向きですが、予め買うものが決まっている・同じ商品を定期的に買う場合は非常に便利ですね。購入先がAmazonならヘビーユーザーにとってはまさにおつかいを頼む感覚です。

家電の操作

「部屋の温度を25度にして」「お風呂のお湯を入れておいて」といった操作が可能になります。

自宅の家電を一つの端末で操作するという構想は10年以上前からあるので目新しいことはないのですが、音声で気軽に指示できるというのは大きな強みです。

使う側からすると、同居人に家事を頼むようなイメージで気軽に利用できます(機械だから絶対に断らない)

ただしこれは操作される家電側も対応している必要があるので、日本での普及はまだ先になると思われます。

目覚まし時計

朝起こしてくれます。

こう書くと、別に大したことないようですが、「朝6時に起こして」と声をかけるだけでアラームがセットされるのは地味に便利です。使用頻度でいうと一番かもしれません。

タクシーの手配

これも日本で対応するのは先になるかと思いますが、タクシー会社と連携することで「タクシーを呼んでおいて」と話しかけるだけで自宅までタクシーが到着するようになります。すげぇ。

その他、拡大中

今あげたのは無数にある用途のほんの一握りです。

スマートスピーカーはスマホでいうところのアプリのように、発売メーカー以外の開発者が追加機能をリリースすることが出来ます。

スマートフォンがアプリを追加することでどんどん出来ることが増えていくのと同じように、スマートスピーカーも出来ることがどんどん増えていきます。

もちろんスマートスピーカー自体が売れていなければ開発者も集まりませんが、アメリカで発売されたAmazon Echoは大人気で次々と機能が追加されています。

日本でどれほどヒットするかは未知数ですが、iPhoneの時のように数年で爆発的に売れる可能性は十分あると思います。

ただし、ここまで紹介してきた機能、実はスマホでも同じことができます

同じことが出来るならスマホでいいんじゃないの?

では、わざわざスマートスピーカーなんていう新製品を買うメリットは何でしょうか。

スマートスピーカーがスマホより優れている箇所、それはずばり耳が良いことです。

(耳が良い = 搭載されているマイクの性能が良い = 音声の聞き取り精度が高い)

一見地味ですが、音声アシスタントにとって、これが最も大事なことです。

実際、Amazon Echoは7個ものマイクを搭載し、先行発売されているアメリカでも音声を聞き取る精度が高く評価されています。

人間が音声アシスタントに話しかけるとき、何が一番嫌か?

質問や指示を聞き取ってくれない、つまり聞き返されることです。

音声アシスタントがやってくれる事は、スマホを操作することでも実現出来ます。

声で指示するのはその手間を省くためです。さらに気軽に、手軽に操作するためのものです。

なので、機械から指示や質問を聞き返されてしまうと、そのメリットが帳消しになります。 音声アシスタントが存在する意味がなくなるほどのデメリットです。

Siriに話しかけても「聞き取れませんでした」と言われたときのがっかり感。 これが繰り返されると面倒になって、わざわざSiriを利用しようという気持ちがなくなりますから。

Amazonが集音マイクの品質にこだわったことは、デジタル製品の歴史に残る偉業です。

また、音声アシスタント機能がスピーカーに搭載されれば、当然スマホより高音質に、音量を大きくすることも可能です。

機械からの返事も聞き取りやすくなるわけですね。
なにしろスピーカーは音を出すために生まれた製品ですからね。

今後、高音質スピーカーを搭載したモデルが出てくれば、今よりももっと人間らしい声で返事してくれるようになるかもしれません。

音声アシスタントの役割をまとめると、「執事」が一番近いです。

執事である以上、お願いや質問はいつでも聞いてほしいし、すぐに返事が欲しいですよね。

そういうわけで、スマホと同じことが出来るのにわざわざスマートスピーカーを買う理由はなに?と聞かれれば、執事としての性能が高いから。質問やお願いを聞きとる耳と、返事の声が良いので、音声アシスタントとしての本来の力を発揮できるというのが結論です。

SiriやGoogle Nowのような音声アシスタントは実際に使うと本当に便利なのですが、あまり使われていないのはもったいない。

これを解決するには、「気軽に使えること」が大事です。

気軽に使うためには、部屋のどこから声をかけてもすぐに返事を返してくれる耳と口が必要なのです。

もちろん外出先にスピーカーを持ち歩くことは出来ないので、音声アシスタント自体は同じでも、家ではスマートスピーカー、外出先ではスマホという風に使い分けが進むと思います。

スマートスピーカーはどのメーカーが有力か

スマートスピーカーという製品は日常生活、家事をラクにしてくれる可能性を秘めています。 じゃあどのメーカーを買えばいいのか。

今回の記事の発端となった「Google Home」は名前の通りGoogleから発売されます。

もちろんGoogleが作るだけあって人工知能の品質は高いですし、これからもどんどん賢くなっていくことは間違いありません。Androidスマホとの密な連携も期待できます。

さらにGoogleはAndroidの次期OSでLDAC(Bluetooth経由でハイレゾ並の音楽を再生できる)を採用したので、スマートスピーカーでも高音質を追求してくれるかもしれません。

www.sunlight-arrow.net

もちろんSiriを擁するAppleにも期待できます。

まだApple製スマートスピーカーの発表はありませんが、製品自体の魅力(デザインや音質)はトップクラスになるでしょう。Siriの実績とノウハウがあるので、音声アシスタントの能力も不安はありません。スマートスピーカーというジャンルが盛り上がるほど、すぐにでも参入してくると思われます。
(来年あたりに発売されてもおかしくない)

ですが、私はスマートスピーカー(音声アシスタント)の大本命はAmazon Echoだと思っています。

日本発売の時期や公式からの発売アナウンスなどはまだですが、そう遠くないうちに国内でも発売されるという噂です。

そもそも音声アシスタント付きスピーカーというジャンルを生み出したのがAmazon。

「最初にやったから一番売れる」とは限りませんが、音声アシスタントと相性が良いのはスピーカーであるという発見はやっぱりスゴイです。さすが目のつけどころがシャー…違う、Amazonでした。

そして音声アシスタントが生活を便利にするキラーアプリ、「買い物」という機能。

これは説明するまでもなくAmazonが最強。自社のスマートスピーカーにAmazonのアカウントを設定した状態で出荷、ユーザーは届いたその日から音声で気軽に買い物できる…チートかな?

さらに自社の物販サイト利用者が増えるというメリットがあるので、Amazonはスピーカー単体で利益が出ないような低価格(セール)もあり得ます。これはもう勝負する前からルールがおかしい。

普及台数が増えれば増えるほど開発者が集まり、新しい機能が追加されていくという好循環が生まれるので、アメリカでは既にヒットしているAmazon Echoは相当に強力です。

というわけで、年末、どのメーカーのスマートスピーカーを買おうかと迷っているなら、まずはAmazon Echoで良いと思います。

今はまだGoogle VS Amazonという構図ですが、今後Appleや日本の家電メーカーも参入してくるでしょう。

パナソニックやソニーはAV製品のコントロールに特化することが出来ますし、日立やシャープなんかも白物家電との連携をウリにしそうです。

自宅の家電製品をコントロールする司令塔(核)となりえるスマートスピーカーは、スマートフォンの登場以来、久しぶりに生活を大きく変えてくれそうな製品です。ほんと楽しみ。

日本でも発売されたらすぐ買います!

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