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絵描き目線でiPad Pro10.5インチレビュー。イラスト作成用タブレットとしての実力はいかに?

こんにちは。ついに我が家にもiPad Pro 10.5インチがやってきましたよ!

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Wi-Fiかセルラーのどちらのモデルを購入するか迷っている間に在庫がなくなり、到着まで2週間ほどかかりました…。

次回からApple製品を買う時はどれを買うか決めておこうと決意。

さて、気を取り直してiPad Pro 10.5インチレビューです。

タブレットとしての基本的なレビューは既に各所に上がっているので、当ブログではイラスト作成用途をメインにレビューしていきたいと思います。

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【目次】

揃えたモノは?

iPad Pro 10.5インチとApple Pencil。

サードパーティ製のペン(デジタイザ)も発売されていますが、せっかくiPad Proを買ったことだし、純正Apple Pencilを使用します。

お絵かきアプリは定番の「Procreate」にしました。

Procreate

Procreate

  • Savage Interactive Pty Ltd
  • エンターテインメント
  • ¥720

保護フィルムを貼ろうか悩みましたが、まずは素の状態でペンの書き心地を確かめたかったので今回はフィルムなしです。

さっそく描いてみた

では作例です。 f:id:tomsam65:20170625165455j:plain

アプリをインストールしてから10分程度で描きました(画力については気にしない方向で)

CLIPやSAIなど、Windowsの本格的なペイントソフトとは操作方法がだいぶ違いますが、iPadのタッチ操作に最適化されていて使いやすいです。

なにより、「Apple Pencilはペン描画、指でなぞる操作は消しゴムに割当て」が出来るのが素晴らしいです。

紙で描いている感覚にぐっと近づきました。

先代のiPad Proと比較して良くなったところ

ペン先の追従速度が最速レベルに

【注】先代iPad Proの経験は家電量販店の店頭で試し書きした程度です。

先代と較べて、今回のウリでもある描画(ペン先)の追従速度向上が圧倒的です。

先代iPad Proも十分に快適でしたが、ペン先に一瞬だけ遅れて線が引かれることは目で見て分かりました。

10.5インチモデルでは遅延時間がさらに短縮されて、ほぼ紙に描いているのと同じ感覚です。

アナログの画材でガラスの表面に描いている」と思うほど遅延がありません。

ペン先と線の描画に神経を集中してじっくり観察すれば、わずかに遅れて線が引かれることは分かりますが、それはもうお絵かきではない別の楽しみ方ですね。

通常利用であれば完成の域だと思います。

10.5インチでキャンバスが広がった

実は個人的にこれが一番うれしいポイントです。

去年までの9.7インチモデルに較べて、上下左右の黒枠、つまりベゼルが小さく(狭く)なりました。 f:id:tomsam65:20170625172050j:plain (左はiPad Airです)

本体サイズもやや大きくなっていますが、重量はほぼ同じで、キャンバスサイズが一回り大きくなっています。

これがとても描きやすい…!!

タブレットで絵を描く時はできるだけ左右の黒枠が小さいほうが良いんですよね。

その方が、より紙に近い感覚で描けるから。

先代までのiPadで「ベゼル枠が太くて、実際に描けるキャンバスは思いのほか小さいなぁ」と思っていた方、劇的に描きやすくなってます!

絵描き用タブレットではキャンバスサイズが大きいことは絶対的正義なので、これだけでも買った甲斐がありました。

悪かったところ

さてここまではベタ褒めですが、当然改善してほしいこともあります。

ただし、これは先代と較べてという話ではなく、iPad Proシリーズ全体についてです。

なぜ物理式ボタンを継続?

絵描き用途とは全く関係ありませんが残念だったポイント。

iPhone7では先行して搭載されていた感圧式ホームボタンですが、iPad Pro10.5インチでは従来の物理式でした。

いや、ホームボタンなんでどっちでもいいだろ…

と思うかもしれませんが、iPhone7シリーズを利用していると、いつの間にか感圧式の良さに慣れてしまい、旧型の物理式ボタンを押すと違和感があるんです。

感圧式はボタンが壊れにくいという安心感がありますし、水をこぼしても大丈夫なので、iPadでも感圧式ボタンが良かった…

コストの兼ね合いもあるでしょうし仕方ないのかもしれませんが、次期モデルでは感圧式ボタンに期待です。

表面のガラスがツルツルしている

これは仕方ないといえば仕方ないことです。

ですが、iPad Pro+Apple Pencilで絵を描くと、「ツルツルしたガラス面に描いている違和感」はどうしても残ります。

以前からあった問題ですが、今年のiPad Proでさらに紙とペンに近づいたせいか、よけいにガラス面のツルツルさに違和感をおぼえるようになりました。

この辺りは機能の改善でどうにかなる話ではなく、表面ガラスを摩擦のある磨りガラス状にしなければならないため、解決は難しいでしょう。

例えばワコムのタブレットであれば、これはもう完全に絵描き用途メインなので、最初から摩擦のあるディスプレイです。

しかしタブレットとして動画や写真などのコンテンツ閲覧も大事な用途であるiPad シリーズでは、今後も光沢ガラスを変更することはないと思います。

こちらは摩擦のある保護フィルムを貼れば解決しそうなので、いずれ試してみたいと思います。

【まとめ】イラスト作成用としてのiPad Pro 10.5インチ

上下左右のベゼルが狭くなったことでキャンバスサイズが大きくなり、ペン先の追従速度はほぼ紙とペンに匹敵、重量も9.7インチとさほど変わらないということで、「イラスト用途としては、これ以上はもう進化できないんじゃない?」と思うほどの完成度でした。

2016年モデルのiPad Proから買い換えるほどではありませんが、初めてのお絵かきタブレットとしてはこれ以上のモノを探すのは相当難しいと思います。

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